初期微動を検知し、地震の規模などを算出し主要動が到達する前に新幹線に緊急ブレーキを作動させる新幹線早期地震検知システム。
新潟県中越地震の際も、上越新幹線「とき」がこのシステムの作動で緊急停止し、脱線はしたものの横転は免れたそうです。
地震はいつ起こるかなんて誰も分かりません。その時、家に居る家族は、どこで何をしていますか？
これまでは地震が起こったとき まずは、各自が身を守る環境づくりをしたよね。
まだ完璧とまでは いかないので今後も気付いた所を工夫しながら実施することにして突然の揺れには、お兄ちゃん達は自分の部屋にいた場合、机の下かベッドの布団に潜り込む。
ユメは、パパやママとリビングにいることが多いからダイニングテーブルの下に入る。もしくは、玄関か廊下にいた場合は、倒れてくる物が少ない廊下かトイレにドアを開けたまま逃げ込む。
キッチンにいた場合は、勝手口の横のくぼんだスペース（リサイクル品置場）に逃げ込む。そこは、当たっても大ケガはしない物ばかり置いてあって、狭いので揺れていても体が安定していられるはず。
洗面所の場合は、お風呂場に入り、座ってバスタブの淵につかまるか、立ったまま手摺りにつかまる。バスタブに水が残ってなかったら、頭を守りながらバスタブの中に入ってるってのもありかな。
揺れが収まるまで、顔や頭を守れて 両手が自由に使え、しっかりと体を支えることができるとベストだね。
ユメ、幼稚園で使っていた座布団、あれ防災頭巾にもなったよね。あれイイね！大人用サイズにして勉強机の椅子やダイニングの椅子に敷いておこうよ。
ママのお母さん裁縫が得意だから作ってもらえないかな？
ちょうど今から電話しようと思ってたところだから、聞いてみるね。
もしもし、ばあば 頭巾になる座布団を縫って欲しいんだけど・・・
いいって！ それじゃあ ガチャ
はや！やっぱお母さん優しいねぇ♡
孫の分は作るけど、自分たちの分は余った布を送るから自分で縫いなさいだって。
世の中そんなに甘くはないか。
でも子供たちの分だけでも助かるわ。
ママ、電話かけようって思ってたところって言ってたけど？
そうそう、座布団の話だけで、速攻電話切ってたけど、そもそも何の要件で電話をかけるつもりだったの？
あらやだ、何だっけ？
パパが余計なことを頼むから 忘れちゃったじゃない。
大丈夫、ばあばも気付いてないと思うから。
座布団の熱意だけが伝わって かえって良かったじゃないの。
大事な用事ならもう一度電話しなよ。
それが何の用事で電話しようと思ったか思い出せないのよ。
言うの忘れたんじゃなくて、言うこと自体を忘れたのね。
そっちかーい！
まっいっか。また思い出したら電話しよーと。
切り替えハヤ！
真面目な話していいですかね。
現在では、Ｊアラートのように緊急時、早期に知らせてくれる仕組みもあるので情報を漏れなくキャッチすることで 大きな揺れが自分のいる場所に到達するまでに備えることができるはず。
気象庁では全国の地震活動を２４時間監視していて 日本と日本周辺で地震が発生すると各地の地震計のデータをただちに解析して 震源と地震の規模（マグニチュード）を決め速やかに地震や震度についての情報を発表するんだって。緊急地震速報は、地震の揺れが伝わる速さよりも電気信号の伝わる速さのほうが速いことを利用して地震の発生を可能な限り素早く知らせる情報なんだって。つまり震源に近い地点で観測した『初期微動（Ｐ波）』を元に、地震の大きさや震源の位置を計算し大きな横揺れの『主要動（Ｓ波）』が各地に達しないうちに、到達時間やその地点での予測震度を速報するんだって。
でも震源までの距離によっては地震の揺れが伝わってくるまでに どれくらいの時間があるかは大きく異なるからその間にどのような防災行動がとれるかも異なってくるのよ。これをふまえて、もし事前に家族のだれか一人でも情報をキャッチできたらまずは、全員に『地震がくるぞー』って すぐに知らせること普通にゲームや勉強をしてるくらいなら声が伝わると思うけど両耳にイヤホンをして大音量で音楽を聴いたり、ゲームに夢中になってると知らないわよ。
いつもユメと喧嘩してる怒鳴り声が２階まで聞こえてますから大丈夫。
あんた、部屋のドア開けて呼んでるのに返事をしないのは聞こえないんじゃなくて無視してるってこと?!
ほら、もぅ都合が悪いと すぐ聞こえないふり、普段の行いを直さないと 本当に危険が迫ったときに誰も助けてくれないよ。令和のオオカミ少年になってしまうわよ。何とか言いなさいよ！！！貝みたいに口を閉じてるなら その口も中で真珠の養殖するわよぉ！珍しい人口真珠です～て 高く売って そのお金で天然物の真珠を買ってやる。どうせ私は天然ですから、天然がお似合いなんですよーーーーだ。
まぁまぁ落ち着いて
（ママぶちキレてる。興奮しすぎて意味不明なこと言ってる。怖～い。）
ユメ、ママに冷蔵庫の牛乳を
ねっ、これ飲んで落ち着きましょう。
この間、階段前の廊下の本棚を移動させて 何も置かないスペースを作ったのは、この為か。
そう、気付いちゃった。
緊急地震速報のあとの数秒。できるなら家の中で一番安全なこの場所にみんな避難してほしい。
なるほど。
座って足と背中で突っ張れば、南北方向の揺れには良さそうね。
東西方向にも対応できるように壁に手摺りを取り付けようかな。
ユメはソラと階段の一段目に座って手摺りを握ってようか。ここには、ブレーカーの集中ＢＯＸもあるから、外へ避難する前にブレーカーを切ってから行ける。
でも、３つ不安個所があるんだけど。
まず、廊下の入り口の横には、ストーブがあるから 熱湯や熱いストーブがこっちに来たらアウトでしょ。
当然、おっしゃる通りなので、ストーブは移動させます。
二つ目は、反対側の出入口の引き戸の窓、ガラスでしょ。割れたら大ケガするよ。
もちろん、そこは飛散防止シートを貼りますよ。廊下と同じ幅の棒を置いておくから、可能であれば逃げ込んだらすぐに引き戸を全開にして、その棒を壁と引き戸の間に挟むとガラスは壁に隠れるから こちら側にはガラスが落ちないはず。
三つ目は、さっきボクとユメに座れと言った階段の頭上見て ガラスの傘の電気がぶら下がっているよ。揺れたときに壁に当たると割れて落ちてくるよ。２階の天井の高さから あれが頭に落ちてくるってことは、絶対に危険！ むしろココがうちの中で一番危険じゃないの!?
揺れても壁に衝突しないよう反対側から引っ張っておきます。
早急に対策します。
長年代り映えのない照明だから そろそろこれを機に傘を軽くておしゃれなのに変えようかしら。
パパ、みんなで見て考えると良くなるね。
基本、自分の身は自分で守る。
パパやママにばっか頼っててもしょうがない。
でもパパをリーダーに災害が起きても 家族の誰一人、ケガをしないように備えていきましょう。
