あれから9年。絶対に風化させてはいけない東日本大震災。ボクには当時の記憶がありませんが、パパやママから聞いたり、テレビで見たりして地震や津波の恐ろしさをしりました。実際には、語り継がなければならない部分と つらい経験を再び思い出さなければならないため、心に深い傷を負った被災者の方や子供たちには難しい部分もあると聞きました。地震や津波は繰り返されます。そして日本のどこにでも いつ起こるかわかりません。ボクたちは過去の災害から、できるだけ多くの事を学び、今からできることはやろうと思います。地震の発生を防ぐことはムリだと思いますが、せっかく学ぶんだから『経験したことがない』だとか『想定外』だとかそういった恐ろしい事態にならないように、自然災害のパワーを強力にしていってると言われてる環境問題にも日ごろからもっと関心をもとうと思いました。
間に合います人任せのハード対策?
何とかなるかも知恵と工夫の個々のソフト対策。
被災後の復旧中の生活対策も忘れないで!
夕食後、今日もわが家の防災会議
今日の司会はパパで~す。まずは、参考にYouTubeで他のまちの防災の取り組みを見てみよう。
おーーーっ!
おっ、ユメ今日は気合が入ってるねぇ。
YouTubeって言葉に反応してるだけだよ。
ハザードマップって出てきたよね。これは、災害が発生した場合に災害の現象により影響が及ぶと想定される区域と避難に関する情報を地図にまとめたものらしい。
近年では、自然災害が多発する中で、時間とお金をかけておこなうハード対策のみによる防災施策の限界が認識され想定を超える災害に対応するための危機管理の重要性が指摘されるようになってきたのよ。今、防災行政では、積極的にソフト対策が進められていてハザードマップは、その中の重要施策として位置づけられているのよ。
へぇ~・・・。
各地で洪水、津波、火山や地震など様々な自然災害を対象としたハザードマップが作成されているのよ。基本的には、どこのまちでも同じような事をまとめているけど過去の歴史や地形等、各地域ごとで起こりうる災害の危険性が違うから住んでいる地域ごとに 想定される被害をしっかりと把握して 備えが必要ね。では、わがまちのハザードマップを確認してみましょう。まずは、過去にこのまちで起きた大きな災害を紹介してあるわ。ママたち結婚して、このまちに住むようになったから昔のことは全然知らない。私たちも過去のことを知って自分の住む土地や行動範囲の中で また繰り返される同じような災害にも対処できるように歴史を把握することが大切よ。できれば家を建てる前に、この場所の災害の歴史や、ハザードマップを見たりして地形の特徴などを調べてから、家を建てるべきだったわ。
今さら・・・。
私たちのまちでは、台風で大きな被害があったみたいね。うちの家が建っている場所は、前が開けていて風当たりが強いから台風は、やっぱり心配ね。パパ。
へっ、風当たりは、いつも強いよオレは。
なに?
いや、べつに。
もし、災害が発生、または発生が予測される場合には、まちの防災対策本部から防災行政無線、防災ラジオ、行政区放送、防災メール、テレビ、ラジオ、インターネット、広報車、消防団、あとまちのホームページ等で発表される情報に注意し適切な行動をとりましょう。
そこで この前Jアラートの訓練の回覧があった時に、登録しておいた安心ネットも役に立つんだね。
そう!情報は、避難の仕方やタイミングを見極めるうえで とても大切。ここに書かれている避難準備、避難勧告、避難指示といった区分と発令時の状況、そして住民に求める行動を しっかり覚えておきましょ。
そういえば、パパ今日は司会だったよね。
あらら・・・、いつの間にか司会が視界から消えたね。
うまいっ!
私たちの住む県全域では、過去の地震最大想定モデルによる、ライフラインの復旧見込みというと上水道は、約6週間 下水道は、約3週間 電力・通信・LPガスは、約1週間 都市ガスは、約2週間と書いてあるわ。でも※復旧に要する期間の想定においては、津波等により被災した需要戸数等は復旧対象戸数などから除外していると注意書きもあるわよ。もし広範囲に被害が及ぶ大地震や津波により発電所や水の供給本線など拠点が大きなダメージを受けると復旧に時間がかかってしまうから想定以上の気構えと備えが必要かもね。
次のページは、想定震度分布図だね。これは過去の地震最大モデル。
うわ~、真っ黄色だね。
ってことは、震度6弱ってことかぁ~。
次のページを見てごらん。半分以上はオレンジ色になっているよ。
えーっ! それって強じゃん!震度6強だよね!!パパたちが防災学習センターで体験してきたみたいな揺れだよね。家の中、固定されていない物がグチャグチャになるんだよね。
いやだ。こわいよ。
今のうちに、まだできていない小さ目の家具の固定をするのと、できるだけ物を扉つきの棚や引き出しの中にしまうようにしましょ。カイ、あなたの部屋のテレビはテレビ台と免震吸盤で固定させたわよね。
ちゃんと説明書見て自分で取り付けました~。
でもテレビ台が壁に固定されてないよ。
・・・。
ここは元々山だし、埋め立て地ではないから心配ないと思っていたけど、家から少し行くと可能性がある場所が点在しているわね。中学校と小学校の通学路、それぞれ道は違うけど小さな川を渡って行くじゃない、その川の手前は緑色の範囲に入っているわよ。
凡例には緑色の範囲は、可能性が低いと書いてあるから安全な範囲のことじゃないの?
でもその下には、灰色で可能性が極めて低いって書いてあるから 灰色の範囲よりも危険性が高いってことじゃないの。
みんな少しでも安心感を装うために都合よく解釈したくなるけど、あまり楽観的にはならず、せっかくマップに段階分けしてある情報なのですから活用しましょ。それから 位置がやや不明確とはいえ活断層もユメの通う小学校の通学路にギリギリかかっているわ。(びっくり)
えぇーっ!
もし学校から帰ってくる途中、この手前だったら一度学校まで戻ったほうがよさそうね。ママが迎えに行くわ。